ATLとM.I.F.(Mikawa Independent movie Factory)とによる、初めての合同ワークショップシリーズの第2夜目が終了しましたので、ご報告します。
2007M.I.F.ワークショップ ~これであなたも自主映画が撮れる!~
「Moon Light Workshop in Autumn 秋の夜長の冒険心」
-12月6日(木):“どう作る?/作話編”-
★日時:12月6日(木) 19:30-21:30
★場所:とよた産業プラザeオフィス(豊田市)
★進行:亀田恵子(ATL代表)、清水雅人(M.I.F.)
★参加費:300円
ATLとM.I.F.との合同ワークショップシリーズ・最終回。平日にも関わらず、多くの方にご参加いただき、とっても興味深い会となりました。笑い声の絶えない、楽しい雰囲気は参加者のみなさまのご協力によります。本当にありがとうございました。
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■ごあいさつ■
亀田(ATL)と清水監督(M.I.F.)がそれぞれごあいさつ。
■自己紹介■
何かと自分のことを話すのが照れくさくて(レビューは作品やアーティストについて話すことですからね。。)なかなかまとまった自己紹介というものはしたことがないのですが、今回のWSでは、亀田がいったい何をしているかが分からないと不毛な(笑)会になってしまうと思いましたので、少し長めにお時間を頂戴して、ATL亀田の紹介をさせていただきました。
1.亀田は何をしている人?
ATL(Arts&Theatre→Literacy)の代表です。現代アートや舞台芸術(ダンス・演劇/稀に映画)などのレビュー(批評・評論)+イベントやアーティストのPR・ワークショップなどのレポートを行っています。“いろいろやってる人”という印象をもたれることが多いのですが、やっていることは、ただ1つ→“イメージの言語化”です。
日々生まれる自分の中のイメージたちは、放っておくと曖昧なまま消え去ってしまいます。もちろん人間は忘れることが仕事のような存在ですから、すべてを記憶することなんてありませんし、明確にすべき義務もありません。でも、そこにジッと目を凝らし、自分の中に芽生えたイメージがいったい何であるかを見つけようとするとき、実は私たちは見ている対象を通して、自分自身を見ているのです。
亀田にとって、こうした“イメージの言語化”はとても楽しい作業です。“楽しさ”は人によって違うものですが、今夜は亀田が考える楽しさを通じて、“言葉の可能性”を再発見し、WSのテーマでもある“物語をつくる”作業に活用していただきたいと思います。
また、ATLの提供するWSは“教える・指導する”というスタイルではなく、参加者が持っている“楽しさ原動力に変換する”ことにトライします。
■プログラム内容■
1.Human Map(今日の気分はどうですか?)
会場を1枚のグラフのように見立てました。タテ軸は“今日のテンションの高低”、ヨコ軸は“わくわく感⇔不安感”と仮定して、それぞれに実際に立っていただきました。今回のメンバーは“テンションは低めだけどワクワクしている人”と“何が起きるか不安だけど、テンションはまあまあ。”という人が多かったです(笑)。テンション低くてワクワクしている方に、それはどんな感じなのかを聞いてみましたが、「前日まで試験だったので、テンションは低いですけど、今日は楽しみにして来ました。」とのことでした。なるほどーっという感じですね。
2.Picture(物語の種は意外とこんなところから)
机上で創作していると、イメージは二次元的になりがちです。今日はワークショップということで、自分以外の人がたくさんいます。空間を使って、立体的にイメージを楽しんでみました。演劇のエチュードと、ダンスのジャムセッションを組み合わせたようなものといえばいいでしょうか。イメージ喚起力を醸成するのが目的です。
会場の真中に、イスを2脚向かい合わせにセット。参加者はセットをグルリと囲んで、その空間に自分をどう配置すればオモシロイかを考える。“あ!こうしよう。”と思いついた人は輪の中のセットに自分を置く。ここから刺激を受けて何か思いついた人は自分を加えて配置…これを最大5名までとして、誰か1人が抜けて4人になったら別の人が入る、というよに繰り返す。
最初は戸惑っていた参加者さんでしたが、だんだんと白熱化(笑)。向かい合ったイスに大学の演劇部の学生さん2人が座っている絵に、顧問の先生が横に立つとそこには部室が再現されたように見えましたし、先生が去って違う方が立たれると、そこは会社のオフィスになったりと、立つ人や場所、立っているときの格好によって、見えてくる絵はどんどん変わります。
一通り動いた後には、軽く感想を言って頂き、フォードバック。みなさん、いろんな絵がそれぞれに見えていたようですね。
3.Exchange-world×world-(4Wから物語へ)
4Wというのは、“いつ・誰が・どこで・何をした”という、文章を作成するときの基本的なノウハウですが、今回はこの基本から思いきり遊んでみました。
まずホワイトボードに、
1.(いつ) 今日の朝、
2.(誰が) 私は、
3.(どこで) キッチンで、
4.(何をした) 朝食を食べた。
と書きます。この言葉をどんどん他の言葉に置き換えていきます。テンポよく、次々と1→4の順に、参加者に置き換える言葉をホワイトボードに書いていっていただく作業。単純なことなのですが、これがとってもオモシロかったんですよ。
3年前の秋、 私は、 キッチンで、 朝食を食べた。
↓
3年前の秋、 パンダは、 キッチンで、 朝食を食べた。
↓
3年前の秋、 パンダは、 万里の長城の頂上で、 朝食を食べた。
↓
3年前の秋、 パンダは、 万里の長城の頂上で、 逆立ちをした。
↓
昨日、 パンダは、 万里の長城の頂上で、 逆立ちをした。
・・・という風に、言葉(いろんな人の断片的なイメージ)と入れ替えることによって、物語はどんどん想像もしない風に変化していきます。ホワイトボードが言葉でいっぱいになるまで続いたこの置き換えのリレーから、ユーモアあふれるいろんな物語が誕生しました♪
■フィードバック■
参加者のみなさんからの声をご紹介します。
Uさん:言葉のやりとりに、最近興味があります。職場、人間関係の悩み、愚痴を聞く立場なのですが、今回参加していろんな人の発想のおもしろさを実感出来ました。仕事の参考になりそうです。
KUさん:今ちょうど、自分の作品(オリジナリティ)について考えているのですが、他の人の意見を聞くということも有効だと思いました。参考にしたいと思います。
SUさん:初めての参加。ものの見方が変わりました。正面・横・うしろ…いろんな視点、角度、いろんな言葉。みんなの単純な言葉から文章ができていくのがオモシロカッタです。
TAさん:Exchangeでは、前の人が書いた言葉に刺激されていった。かめださんが、こんなシチュエーションにいたらオモシロイだろうなぁと思って発想してみたりもしました。
KAさん:Picture、楽しかったです。自分の立っている角度によって見方が変わることを発見。人間の関係性、誰がいるのかによって違って見えた。
Oさん:いろんな発言から、いろんな見方があるのだと思いました。いろんな人が見る、ということを考えて作品をつくっていこうと思います。
TGさん:みんなの出していった言葉を入れ替えることで、予想もしなかったものが出来ましたね。
SKさん:Pictureは、言葉を使いませんでしたが、配置などでも表現できるんだなと思いました。脚本を書くときにはExchangeしてみようと思います。
KBさん:Exchangeは、参加者がたくさんいればいるほど可能性がありますね。新しいものが生まれると感じました。
Uさん兄:Pictureは、アタマだけでなく動いていくことで作品が出来るんだと思いました。普通に考えているだけではいけないなぁと思いました。
Uさん弟:キバツなものを生むのは、リキんでいても出てこないですね。本を読んでいてもいいのですが、わざわざ集まる、ということに意味があると思いました。
HKさん:今回のワークショップは、ほんの入り口の入口。台本の起承転結なども今後学んでいきたいです。
他に、アンケートで出た要望の中には
・参加者同士の交流の時間をもう少し欲しい。
・テンポよくやれたら良かった。時間が惜しい気がした。
・英語のタイトルではなく、日本語の方がいいな。
などもいただきました。今後の参考にさせていただきますね!
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初めての試みであった、M.I.F.との合同ワークショップ。さすがに地元に根ざして活動をされている方々のグループであるらしく、参加者数がとても安定していましたし、撮影機材を持ち込んでの映像記録は、まるで映画撮影の現場のようで、ドキドキしました(笑)。私自身にとっても楽しい時間でした。
また、今回トライしてみた3つのプログラム。どれも概ね好評でした。言葉の持っている可能性や、身体を動かすことによって育まれる創造性など、これまでATLで追及していることを参加者のみなさんにも実感していただけたようでした。
またM.I.F.との協働が出来ればうれしいなと思います。
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