第9回レビュアーのためのワークショップ終了レポート
第9回レビュアーのためのワークショップ-ATLのテーブルワークショップ5/カフェでまったりコトバと遊ぶ-の終了レポートです。
日時:10月18日(土)18:30-20:30
場所:空色曲玉(オーガニックカフェ)名古屋市新栄3-16-21
<TEL>052-251-6949
<アクセス>JR千種/地下鉄東山線千種駅5番出口徒歩7分
参加費1000円
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今回のワークショップは、11月のウィル愛知への「ウィルあいちフェスタ2008」へ参加(ちょうど11月のレビュアーのためのワークショップと同じ開催日)することになりましたので、その日のためのスタッフミーティングにしていました。ウィルあいちで行う予定のワークショップは定員も20名と多く、展開する内容も大きな場所を活かした内容なので、さすがにかめだ1人では運営出来ないので、今回スタッフを募りました。彼、彼女たちがATLのワークショップを未経験だったこともあり、デモンストレーションを兼ねてのミーティングでした。ですから募集はかけなかったのですが、ありがたいことに4名の方が申し込んで下さり、当日は思いがず賑やかなワークショップとなりました。
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ご挨拶■
ATLかめだからごあいさつ。今回はスタッフ2名+4名+かめだの7名でのワークショップ。定員は4名くらいを想定しているのですが、8名くらいまでは大丈夫かも知れないと感じました。多様な想いがその場にあった方が、ワークはより楽しく動き出しますね。
■自己紹介■
スタッフをして下さる女性お二人は20代前半の若い方たち。ファシリテーションを学んでいて出会ったAさん、道に迷っていて助けてもらったことがきっかけ(笑)のMさん。ワークは初めてなので楽しみです、とおっしゃっていました。このワークにはよく顔を出して下さるOさん、今回はふらりと覗いて下さったようですが、いつも貴重なアドバイスを下さって感謝です。東京のエンカウンターのワークショップでこのワークショップのチラシを見つけて申し込んで下さったFさん、Eさん、Nさんはまちづくりをなさっているみなさん。知らない場へ参加することには勇気が必要でしたとおっしゃっていましたが、みなさん、きっとそんな想いを葛藤しながらこちらはいらっしゃるのだなと、改めて実感させていただきました。確かにそうですよね。
■アートワーク■
今年は少し実験的な方向に進んでいったアートワークでしたが、少し複雑になり過ぎたのではないかと感じました。このワークショップでの目的は複雑なことをするものではなかったはず。多様な「ものの見方」を体験し、「想いを言葉にする」。「コミュニケーション」をすることでそれらがより豊かになる…それだけのことをするのに、複雑な手続きは必要ありません。少し、主催者の自己満足に陥っていたなと自省していました。
今回からは、2つのワークをシンプルに行っていきたいと考えています。手法はシンプルだからこそ、参加者の個性がクローズアップされます。ATLが提示したいのは手法のデパートメントショップではなくて、人の想いの豊かさ・言葉のおもしろさです。
■アートワーク■
4枚の写真を見て、話す。
この日、外出先で入手した小さな写真4枚(あるプール施設の会報誌なのですが、とても美しい小冊子なんです)をテーブルに置き、1枚づつ「これは、何に見えますか?」というように質問をしていきました。
(参)「…海の写真?」(カメ)「…なぜ海だと思ったのですか?」(参)「え?!…ああ、そういえばそうですね。どうしてかな。」他の参加者からは「…海っていうより、ここが地平線で、川じゃないかな?」という感想が出ます。それに触発されて、またどんどん他の感想も引き出されていく。(参)「これは夜じゃないかな?」(参)「4枚とも、聴こえる音が違う」(参)「この写真には人の気配がないから不気味な感じがする」(参)「だけど落ち着くよ。」(カメ)「子供が見たら、どう見るでしょうね。例えばこの岩がゾウさんに見えて、この入り江がオフロに見えるかも知れないですね。」
1枚の写真を見る時間は意外と少ないものです。でも、じっくりと見続けていくといろいろな見方があることに気付きます。そしてそれは見る人によって多様です。その多様さが出会うと、本当に興味深くて刺激を受けます。人と人がコミュニケーションすることで、世界を見る視点が変わっていくんですね。参加する人、時間、場所、二度と同じことは起こらないというのもステキだなと思います。
カードを見て、事実を見つける。
ATLが得意とするワークの1つに「カードワーク」があります。フランス製など海外のキッズ用カードを使うのですが、イラストにユーモアがあってカラフルなので、とてもイマジネーションを刺激してくれます。今回はPIPOLOというカードを使いました。
カードには、グリーン、イエロー、レッド、ブルーの箱が1枚に1箱描かれていて、そこに動物が1匹。箱の中に入っていたり、上に乗っていたり、後ろに隠れていたりします。そこで、カードを3枚取っていただき「何が描かれているか、わかったことを書き出して」いただきました。その後、何が書いてあったかを発表してみんなでシェアします。
例えば
…カードの枠の模様はすべて共通/箱の下には2方向に影が出来る/箱の上に動物が座っているカードが2枚ある/サルは服を着ていない/キツネの耳は頭に箱を置くとヨリ目になる/キツネの鼻の穴は1つ?/キツネは開脚が得意/サルのシッポは巻いている→キツネへのコメントが多いなあ・・・
見つけることは何でもいいのです。見えたもの、わかったものを書き出すだけ。出来れば多い方が望ましいという程度。ものにはいろんな見方が存在します。
私は舞台評論などを書く機会が多いのですが、自宅に帰って作品中で見えたものを整理していると、どうしても違和感を感じるシーンなどが心に残ります。そんなときには、そのシーンを日常生活の中に当てはめて(入れ替えて)考えてみると、いろいろなことが見えてきます。例えば、舞台上で立ったり座ったりを繰り返す女性がいたとして、舞台上ではなぜそんなことをしているか理解出来なかったとします。そんなとき、彼女の動作を駅のホームで見たらどう見えるか、会社の廊下で見たらどうか、幼稚園児の遊ぶ公園で見たらどうか、高級レストランのテーブルの上で見たらどうか、そんなふうに考えてみるとその動作がどこか不毛で悲しく見えたり、逆に滑稽に思えたりします。そうしたいろいろなビジョンが出来たら、作品の前後ともう一度つなぎ直して流れを見ると、作品中での意味が自分なりに見えてきます。もちろん、意味を見つけることが目的ではないのですが、1つの見方としてはおもしろいと思っていますが、いかがでしょうか。
■参加者の感想■
Oさん:写真やカードを使って、いろんなものの見方を体験したのですが、普段はあまりじっと見ないですよね。ブレストというか、今日はこのワークの前に発想方法を学ぶ会に参加していましたが、そちらは頭の中で考える・・その限界を感じるということがおそらく目的だったと思いますが、見ることが大切だなと再認識しました。
Aさん:ものの見方、みんなが同じ見方をしていたらすべて同じになってしまう。みんなが違う見方をしているからこそ、いろんなことがあるんですよね。人の意見を受け入れることと、逆に染まらない自分と、両方あっていいんだなと思いました。
Nさん:意外と自分の発想がカタイのかな?と思いました(笑)。普段はワークショップで提供している側なのですが、そちらが目的性がハッキリしているのに対して、今回のワークはあまりに自由で偶発性を楽しむ内容だったので、戸惑いもあったのだと思います。とても楽しかったです。
Eさん:中身もおもしろかったけど、集まってきている人がおもしろい!人の発想、視点の豊かさ、魅力的ですね。(参加者の名前の頭文字をつなげて)人生はすべてKATOKIDA!ということで、open endでいきたい。
Fさん:自分の感じたことに疑いを持つという経験が新鮮でした。目標や目的も大切ですが、常に過渡期だというようなフレッシュな感覚と方向感を持つことがいいなと思いました。楽しかったです。
Mさん:子供のころ「なんで?どうして?」と聞き過ぎて親に叱られる子供でしたが、今日はそれでコミュニケーションが取れました。答えをすぐに出さなくていいとも感じました。何かテンションあがりました(笑)。
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継続的に何かを続けることの大切さが、ようやくわかってきたように思います。今年だけでなく、来年も続けてやっていけたらいいなと考えています。また、来年度からは出張ベースでのワークも対応していきたいと思っておりますので、ご興味ある方はぜひご連絡下さいませ。
次回の11月はウィルあいちでの「ウィルあいちフェスタ2008」に参加します。ぜひぜひ、期待していて下さい。久しぶりの大きな会場でのワーク。会場に入ったときからはじまる感動を、スタッフといっしょに準備しています(笑)。
愛と感謝をこめて。 ATL かめだけいこ。
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